聖パウロ学園高等学校の生徒の皆さんから

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 12月7日(金)聖パウロ学園高等学校の先生とボランティア委員会代表の生徒さんが、えがおの事務所に来所されました。生徒さんたちが実施したフードドライブで集まったたくさんの食品を持って。本当にありがとうございました。皆さまのお気持ちを大切に、食に困る方々に届けさせていただきます。
 
 

 

 

 

 聖パウロ学園の先生方は、えがお創設間もない頃から、定例会に出席くださり、昨年もフードドライブで集まった品物を寄付していただきました。そのような経緯から、先月高校1年生の授業のなかで『貧困とフードバンク』というタイトルで、日本での相対的貧困の現状とわたしたちの活動について理事長佐野が話をさせていただきました。
 「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」「国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。」と明記された憲法第25条をもとに、福祉が充分であれば生活に困って辛い思いをすることも少ないはずであること、貧困に陥ることはけっして個人の責任ではないこと、それぞれが違いを受け入れ、人としての尊厳を認めあえる社会でなくてはならないと伝えました。また今えがおに多くの方々が寄贈してくださっているのはけっして余って要らないものではなく、お互いさまの心でおすそわけしてくださっている食品であることなどを話しました。

 そのときの生徒さんたちの感想の一部をご紹介します。

 話を聞いて、貧困の生活で困っている人がいっぱいいて驚きました。けどボランティアのフードバンクで少しでも貧困生活で困っている人がたすかればいいと思いました。だから私も困っている人をたすけたいと思った。もし、憲法が守られていたら貧困はなくなっていたのかな?
 話を聞く前、私はフードバンクはとてもすばらしい団体だなと他人事のように思っていました。ですがお話を聞いている中でフードバンクの大変さなどが分かりました。またボランティアだということも知り、もう少し市や国がフードバンクをたすける補助などをしてもいいんではないかと個人的に思いました。貴重なお話をきけて良かったです。
 私はフードバンクという団体をいままで知りませんでした。また、子どもの貧困について、真剣に考えなくてはならない重大な問題だということもあまり認識していませんでした。世の中には私みたいに知らない人が意外にいると思います。なのでもっとフードバンクや子どもの貧困について、世の中にアピールしていけば、貧困で苦しんでいる人の力になりたいという人が出てきて、少しでも変えることができるんじゃないかなと、話を聞いて強く思いました。

 たくさん感想をいただきありがとうございました。すべてを掲載できませんが、皆さまの言葉を励みに、また感想のなかにあるアドバイスを活かして、活動していきたいと思います。