1月27日(土)八王子学園都市センター ギャラリーホールにて
湯浅誠氏講演会『おせっかいな居場所の作り方』&活動報告会は、参加者116名、盛況のうちに終了しました。
写真を撮りそびれましたので、主催者八王子食堂ネットワークのサイトでどうぞご確認ください。
湯浅誠氏の講演はとても楽しくてわかりやすいものでした。
- 各国の子どもの貧困 統計を発表するのはOECD(経済協力開発機構加盟35ヶ国) 貧困は人権問題だけでなく経済の問題だから。
- 貧困は 1)金がない 2)つながりがない 3)自信がない の3ない 金がないので葬式出られない、修学旅行行けないは 1)と2)がない黄色信号
- 子ども食堂や居場所、というが「居場所」とは?
1)衣食住が確保されている
2)体験を提供してくれる
3)(いろんな人に)時間をかけてもらって社会性やコミュニケーション、生活知識などを学ぶ
4)トラブル対応: 困ったことをしても放り出されない
普通は家庭がこのような機能を持った居場所だが、全ての家庭に備わっているわけではない。 そんなときカバーするのが「社会的養護(養子・里子里親・施設など)」「地域的養護(体験・学習支援・トラブル対応など)」 子ども食堂や居場所づくりは「地域的養護」の範疇
一般の人が社会的養護を担うのはなかなかできないが、地域的養護の一部ならできることがある。 人は子ども大人にかかわらず、ある一定量いろんな人から時間をかけてもらい、誰かに見つめてもらう必要がある。そうして体験を通じて人生の選択が増え、価値観が広がる。一般の人が関われる分野。自分にとってあたりまえのことが相手にとって特別だったりする。 このような関わりが「黄色信号」が「赤信号」になるのを防げる。 - 子ども食堂はソフトインフラ、まわりに愛される、そこになくてはならないと思ってもらえる存在になるかもしれない。 最初は立ち上げが珍しがられたが、今や地域の理解を得ていく段階に入ってきている。*湯浅氏代表で保険加入費用の補助のためのクラウドファンディング立ち上げ準備している。
文章にすると味気ないですが、湯浅氏の体験や子ども食堂とマクドナルドを比較したり、まるで落語をきいているような楽しい講演でした。機会があれば、一度湯浅氏の話をきいてみてください。